がんもどき
2008年 11月 13日
絹ごしと間違って買ってしまった木綿豆腐が、冷蔵庫の奥で淋しく賞味期限を迎えました。
煮込みやすき焼きにでも入れたら美味しそうなのですが、ちょっとその予定もないし、私はどうもこのお豆腐という食べ物を単体で食すのはあまり好きではないので、さてどうしようかと考えたところ、そういえば冷蔵庫に、ちょっとだけ残ったにんじんと大和芋、そしてちょうどいただいたばかりの銀杏もあったので、久しぶりに「がんもどき」を作ってみることにしました。
本日の具。
銀杏、にんじん、大和芋、ごぼう、きくらげ、そして同じく冷蔵庫にあった芽ねぎも入れてみました。
お豆腐は、何か重石になるものを置いて、小一時間ほど水切りし、手でちぎってから裏ごし。
そして、溶き卵と上記の具を混ぜ合わせ、適当な形に整えて、油で揚げて出来上がり~。
(今日は手っ取り早くスプーンで落として揚げたので、形もいい加減です)
鶏のひき肉やえびなんか入れても美味しいのですが、がんもどきは、元来精進料理であったことから鑑みると、ちょっと邪道なのかも?
ちょっと市販のものとは趣きが異なるのですが、揚げたてはまわりがカリカリで香ばしく、これはこれでとっても美味しい。
何しろ、お豆腐のお味が生きてます。
お豆腐の水分をよく切る、でも切り過ぎない、これがポイントです。
これからの季節、お鍋なんかでお豆腐が残ったら、ちょこちょこっと作ってみてはいかがでしょう。
揚げたてを生姜醤油でいただくと、ほっぺが落ちるかも!?
土井先生といえば、この前若いお母様方とお話して驚いたのが、「お料理の土井先生」というと、「善晴」さんの方しか知らないようです。時代を感じます。勝先生、私は大好きでした。
テレビで活躍するミーハー料理家とは違って、お店も出さず、余計な番組にも出ず、品がある穏やかな話し方、家庭料理一筋って感じで本当に素敵でしたね。2代目も、立派にお父上のあとをついでいらっしゃるように思いますが、我々世代には、やっぱり勝先生ですね。しかし若いお母様方と話す時は、気をつけねば…。