ブーダン・ノワール

ブーダン・ノワール_f0107364_1528170.jpg

2月に流氷旅行をご一緒したフランス人の友人イヴが、久しぶりに来日。
お土産にブーダン・ノワールをいただきました。
ブーダン・ノワールとは、豚の血の入ったソーセージのことで、名前の通り、黒色(ノワール)をしています。
夫は、メニューにあれば必ず頼むほどのブーダン・ノワール好きなので、このお土産に大喜び。
早速グリルしていただきました。
付け合せは、メイクイーンで作ったポテトのピュレとりんご(紅玉)のソテー。
ブーダン・ノワールのお約束です。


ブーダン・ノワール_f0107364_1959287.jpg

ややグロテスクな形状、そして「豚の血入り」と聞くと、いかにも生臭そうなイメージですが、変な獣臭は全くなく、意外なほどさっぱりテイスト。
下手なレバーよりよっぽど食べやすく、この手のものはあえて好んで食べない私でも、大変美味しくいただけました。
どこか有名なお店のものというわけではなく、スーパーで普通に売られている市販の製品なのに、さすがおフランス、レベルが高い。
夫も、感動しておりました。


ブーダン・ノワール_f0107364_19594564.jpg

ところで、今回は、イヴのお友達グループ(総勢6名)も、観光のため来日。
京都、奈良、広島、箱根を廻って、最後に東京に3泊したので、私も二晩、お夕食をご一緒しました。


ブーダン・ノワール_f0107364_15554155.jpgまず初日は、白金の「焼肉ジャンボ」。
イヴはここのお肉をえらくお気に入りで、今回も「絶対に皆を連れて行きたい!」と、強くリクエストされました。
このお店、素敵なフランス人ムッスゥとマダムをお連れするには、ちょっとカジュアル過ぎる気がしないでもなかったのですが(実際かなり浮いてました…笑)、ご本人達は全く気にしていない様子。
フランスではお目にかかれないというトロトロの霜降り牛肉に大喜びで、「トレボン!」を連発しながら、ほとんどレアで、次から次へとパクパク食べていました。
定番裏メニューをひと通り堪能した後は、ハツ、ミノ、コブクロなどのホルモン系にも挑戦。
何を出しても全く臆することなくお口に運ぶのは、さすがグルマンフランス人です。


ブーダン・ノワール_f0107364_16112378.jpg二晩目は、私のチョイスで銀座の「天ぷら近藤」へ。
今はお野菜が美味しいし、旬の食材の魅力をストレートに味わうには天ぷらが一番です。
皆さん、日本に来るのは今回が初めてだったそうですが、どこで何を食べても美味しい!と、すっかり日本食ファンになった様子。
特にここでは、食材の素晴らしさ、天ぷらの軽さ、そして絶妙な火の入り方に感動していました。
近藤さんは、やっぱりお野菜の天才です。

そういえば、よく、天ぷら職人は、「指を油に突っ込んで温度を測る」という話を聞きますよね。
フランス人達も、それをどこかで聞いたらしく、「本当なのか?」と近藤さんにたずねたところ、意外にも答えは「No」。
「油に指を入れて大丈夫なほど鈍感じゃないですし、だいたい、指なんか入れなくても、油の近くにいるだけで、温度はわかるんですよ~」と、笑いながら答えて下さいました。

それにしても、フランス人の食に対する懐の広さには、今回改めて感動。
他国の食文化を背景からきちんと理解し、リスペクトする姿勢は、自国の食文化が成熟しているからこそなんだなとつくづく思いました。
ブーダン・ノワールに焼肉に天ぷら、美味しいものは世界共通ですね。
もっともっと長生きして、美味しいものをたくさん食べなくちゃ!!です。
Commented by nattsu at 2008-06-08 21:59 x
いつも近くを通るたび焼肉ジャンボ気になってました。我が家は焼肉と言えば先生から教えていただいた李朝房に行き主人と二人で四人前食べてます!
焼肉ジャンボは予約が取りにくいと聞いた事があるのですが・・・どうでしたか?
Commented by mt_sophia at 2008-06-09 13:53
◆nattsuさん◆
ジャンボ、確かにいつも混んでいますが、2時間制なので、回転は悪くない気がします(その分あんまりのんびりは食べられないのですが)。夕方5時からやっているので、早い時間なら予約取りやすいです。行かれた時は、ぜひ「裏メニュー」でお願いして下さいね。メニューに載っていないその日のおすすめが出てきます。

李朝房は、そういえば最近ご無沙汰なんですよね~。ママはお元気かしら?あそこはカウンターがあるので、一人でも行けて良いのですが…。
私はあそこで、13人前食べました!(あ、ふたりでですよ!)
Commented by yoshi-pooh at 2008-06-09 14:46 x
出ましたブーダンノワール!

でも、こんなのがフランスじゃスーパーで普通に売られてるんですね。すばらしい。

昔は六本木のブラッスリーベルナール(ベルナールさんも私も20代でした)のランチ(やはり+リンゴ+ポテト)でよく食べました(イルドフランスでもあったのかな?古すぎて記憶が不確か)が最近はとんとご無沙汰。

と、思ったけど、よく考えたら去年の暮れに六本木で食べました。下村浩二さんの「エデイション」でブーダンノワールのテリーヌという、一見デザートみたいな前菜を。これは必食です。

とにもかくにも、何だかんだいってもフレンチって美味しいし、シェフのスキルもすごく高いですよね。

フレンチが一番身近なだけに、しがらみもあり私の方のブログやHPではフレンチレストランの記事はいままで避けていたんですが、人さまのブログでおしゃべりばかりしてもいけないので、思い切って明日あたりから徐々にアップしていこうかなあと考えています。
Commented by mt_sophia at 2008-06-10 15:56
◆yoshi-poohさん◆
このブーダン・ノワール、フランス人に言わせると、非常に古典的なお料理のようですが、逆に日本では、出すお店が増えてきたように思います。普通のソーセージは、自分で作りますが、豚の血が必要となると、さすがに無理ですよね。このパックのものでも充分に美味しかったので、Nisshinあたりに置いてくれないかしらと思っています。
by mt_sophia | 2008-06-06 15:27 | 美味しいテーブル(洋) | Trackback | Comments(4)

食べること飲むこと作ること大好き。日々の「美味しい」をお届けします。


by mt_sophia