ストウブ・オン・ストーヴ
2007年 10月 14日
この山の家をオープンした時、お友達からStaub(ストウブ)のオーバル鍋をお祝いに頂戴しました。
ル・クルーゼには、妙な気恥ずかしさがあり、どうも買う気になれない私なのですが(それでもいくつかは持ってますけど)、ストウブのこの重厚なデザイン、機能性、実用性は、どれをとっても私好みで文句なし。
なんとも嬉しいプレゼントでした。
夏の間は、なかなか使う機会がなかったのですが、10月に入り、この山の家にもストーヴが登場し始めたので、この火を使わない手はないと、いよいよ本格的にストウブの活動開始です。
今年の1月、牛テールを使って「コムタン」を作った際、味は良かったものの、あのコムタン独特の白濁したスープにはならなかったので、韓国人留学生のお友達(趙くん)に作り方を聞きました。
このメモは、釜山に住む趙くんのオモニ(お母さん)が教えてくれたレシピを、趙くんが日本語に訳してくれたもの。
「四骨」というのは、牛の4本脚の骨付き肉のことなのですが、日本では入手が難しいので、今回も牛テールで挑戦。
(それにしても、趙くんは日本に来てまだ1年半なのに、日本語が本当に上手です)
*「コムタン」とは、「じっくり煮込んだスープ」という意味なので、特にテールだけに限らず、骨付きの牛肉であれば、部位はどこでも、すべて「コムタン」なのだそうです。
南麻布の「なにわや」で購入した牛テール。
「なにわや」の牛肉は、高品質ということで有名ですが、その中でもこの牛テールの素晴らしさは、港区在住の「牛テール好き奥様」なら、知らない人はいないと思います。(笑)
良いスープが取れるのはもちろんのこと、ここの牛テールを食した翌日の肌艶の良いことといったら、1本10万円の美容液より、はるかに効果絶大なのです!(笑)
趙くんメモによると、「まず、四骨(この場合は牛テール)は、12~13時間冷水に漬けて血抜きをする」とあります。
ひょえ~!いきなり12時間ですか!?
そんなことしてたら明日になっちゃう~ってことで、ここはちょっと省略して、1時間ほどで終了(実際それほど血は出ませんでした)。
その後一度下茹でし、水洗いしてから、ストウブに並べ、その上に長ネギ、生姜、にんにく、たかのつめなどを乗せて、富士山の天然水をたっぷり注いで、いざストーヴの上に。
*山の家の水道は、富士山の天然水。
つまり普段東京でお金を出して買っているペットボトル入りの「富士山の天然水」 が、ここでは 蛇口をひねると出てくるわけです。
(しかも湧き水なので水道代は無料)
コトコトと3時間ほど煮るとこんな感じ。
だいぶ白濁して来ました。
強くもなく、弱くもなく、ストーブの火加減は、煮込み料理に最適です。
しかも灯油代だけで済むのですから、非常に経済的。
趙くんメモによると、「お肉が柔らかくなったら、お肉は取り出し、スープだけを更に煮る」とあるのですが、これが、な、なんと24時間とのこと!
ん~美味しいコムタンへの道は、予想以上に長かった…。
レシピ通りに実践したい気はあるものの、早く食べたい気持ちも強く(の方が強く?)、結局2日間で合計9時間煮込んだところで、今日のところはひとまず終了。
シンプルに、塩、こしょうだけで味付け。
お肉はしっとりと柔らかく、じっくり煮込んだ牛骨エキスたっぷりのスープは、なんとも味わい深く、まさに絶品です。
圧力鍋を使うと、お肉の脂抜けが早く、多少のパサつき感は否めないのですが、ストウブならそんなことありません。
同じ時間で、しっとりと柔らかく仕上がります。
ん~素晴らしい!
あと1食×2人分残してあるので、1週間冷蔵庫で寝かせ、また来週末、ストーヴの上で続きをやりたいと思います。
果たして、スープは完全に白濁するでしょうか!?
この週末は、勝沼へも足を伸ばしました。
ぶどうの収穫も、そろそろおしまいのようです。
コムタンは、韓国料理のお店でたまに食べたりしますが、こんなにも時間と手間がかかっているお料理とは知りませんでした。24時間煮込むだなんて、家庭ではなかなか難しいですね~。
色々お勉強になります。。。
ストウブのお鍋もとてもセンスがよくて、素敵ですね。
コメントありがとうございます。このメモによると、お肉を手に入れてから食べられるまで、丸2日くらいかかることになります。ガスコンロで作ったら大変ですよね。
実はこの牛テールを買った時、夫はワイン煮込みが食べたいと主張したのですが、私がコムタンを食べたくて、夫のリクエストは却下したんです。それで出来たコムタンも、愛情料理と呼べるのかしら~?(笑&汗)
ストウブONストーブ、楽チンで良いので、東京の家にも置こうかなと思っております。