上海見たもの食べたもの

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上海の後、パリにやって来ました。
上海では中華料理をさんざん食べたので、今度はパリで思い切りフランス料理を…。


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というのはもちろんウソ。
まるでヨーロッパのどこかの街のような風景ですが、これは上海市内「新天地」での1コマです。
「新天地」とは、かつて共同住宅として使われていた煉瓦作りの歴史ある建物郡を、レストランやショップなどが立ち並ぶおしゃれな一画に変身させた上海の新しい人気スポット。
歩く人も、ご飯を食べる人も、西洋人率が非常に高く、ここが中国であることを忘れてしまうくらいです。
レストランやショップは、どこも洗練された店構えで、こぎれいな街並みをぷらぷらするのは、上海の街の雑踏に疲れた時に、なかなか良い癒しになります。


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ワインバー、イタリアン、カフェなどなど、おしゃれなお店がたくさんあります。
当然のことながら、各レストランなどのお値段は、総じて高めの設定。
上海まで来てPaulでパンを買うこともないし、そもそもおなかも空いていなかったので、私達は結局どこにも入らずに帰ってきましたが、もし上海に居住したとなったら、きっとまともな洋食が食べられる数少ないエリアってことで、頻繁に訪れることになるんだろうなあ。
(そんな予定はありませんが)


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こちらは一転、オールド上海。
人気の観光スポット「豫園」です。
国内外を問わずここを訪れる観光客は多いようで、どこを見渡しても人、人、人…。
このエリアにある「南翔饅頭店」も庭園も、人、人、人…。
とにかくどこも人が溢れていて、普段人ごみにほとんど近寄らない私は、すっかり疲れ果ててしまいました。


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その他、上海で食べた美味しいものをいくつかご紹介。
こちらは、南京東路からちょっと行ったところにある串焼きのお店です。
ぷらぷら歩いていて偶然見つけ、多くの人で賑わっていたので、私達も入ってみました。
席に着くとまず注文表を渡されるので、自分で食べたいものの横に本数を記入し、運ばれて来た串をテーブルに設置してある炭焼きのコンロで焼いて食べます。


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こういう時、我々日本人にとって、漢字がわかるというのは、大きなアドバンテージ。
メニューのだいたいのところは、何となくわかります。
ま、食べ物としては、特に「中華料理」というわけでもないのですが、内臓系はもちろん、うさぎ、蛇、蛙、などが普通にメニューにあるのが、やっぱり日本と違います。
私達は、無難なところしか注文しませんでしたが、どれも何となく中華風に味付けしてあって美味しかった。
お野菜が色々食べられるのも嬉しい。


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串たっくさん、炒飯にお粥のスープ、ビールまで頼んで、二人で900円。
ん~安い。
炒飯は、どこで食べてもぱらぱらで本当に美味しかった。


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こちらは、中国系屋台料理の代表「臭豆腐」。
厚揚げのような感じで、台湾で食べる臭豆腐とは、ちょっと趣きが違いました。
字の通り、臭いがきついので、最初は「うっ…」と来ますが、よく考えたら、ウォッシュチーズだの納豆だの、私達、日頃もっと臭いものはいくらでも食べているんですよねえ。
揚げたての臭豆腐自体は美味しいのですが、いかんせん上にかかっている正体不明の茶色のソース、これが今ひとつでした。


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上海でも人気のエッグタルト。
サクサクのパイに、濃厚でとろとろのフィリング、これは美味しかった~。
10個くらい買って帰りたかった。
しかしこの小さなパイ1個で、焼き小籠包1皿分より高かったような。


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こちらは、外灘側と浦東側を結ぶ観光トンネル。
カプセルのような小さな乗り物が、両岸を結んでいます。
上海の街は渋滞がひどいのと、タクシーをつかまえるのが一苦労なので、手っ取り早く両岸を往復するには、この乗り物はとても便利です。
全く不要なキラキラの電飾が、何とも中国らしい。


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開発が進む浦東地区で、ひときわ目立つジンマオタワー。
なんと88階建てです。
53階から87階までは、グランドハイアット上海が入っていて、その最上階には、世界で一番高いところにあるバー「Cloud9」があります。
エレベーターを何回か乗り継ぎ、私達も行ってみたのですが、あまりにも高すぎるため、かえって周囲の景色も小さくしか見えず、つまらないのですぐに帰ってきてしまいました。
何でも高けりゃ良いってもんじゃないですね。


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「小楊生煎館」で相席になったおじいちゃま再登場
(非常に気に入っている写真です)
奥様と思われるおばあちゃまと、二人で美味しそうに召し上がってました。
この満面の笑み、こちらまで思わずにっこりしてしまいます。
コメントにもいただいた通り、美味しいものを食べた時の笑顔は、世界共通なんですね。


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それにしても、今回は滞在中ずっとお天気が良く、朝から晩まで、本当に毎日良く歩きました。
(おかげですっかり日に焼け、顔の皮がむけて大変なことになっています)
上海は、2010年の万博開催に向けて、現在街の至るところが大規模な工事中。
足元も悪く、歩くのには一苦労でしたが、やっぱり旅先では、なるべく自分の足で歩きたいものですよね。


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個人的に、上海は、香港と北京と台湾を足して3で割ったような街だなという印象。
立ち並ぶ高層ビル郡に、ここがアジア金融の新しい中心地であることを実感しつつ、やっぱりここは共産圏中国なのね~と感じるところも多々あり、色々な側面を楽しめる面白い街でした。
前回は、全く印象に残らなかった上海ですが、こんなにも魅力的な街になっていたことに、びっくりするやら、嬉しいやら。
見たいものも見て、食べたいものも食べて、大大満足の3泊4日でした。
ぜひまた訪れたい街のひとつです。

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再見!
by mt_sophia | 2007-11-28 20:57 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(0)

福臨門魚翅海鮮酒家

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そもそも、今回の旅行は、本来ならば香港に行っているはずでした。
それが諸事情により、急遽行き先を上海に変更。
夫は、上海は初めてだったので、むしろ喜んでいたようですが、私は香港で食べるつもりだった美味しいお料理の数々に未練たらたら。
せめて福臨門には絶対に行きたいと思い、まずこの旅行の計画は、最初のランチと最後のディナーの予約を、ここに入れるところから始まりました。


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福臨門の上海店は、浦東側の「シャングリラホテル」の中にあります。
お店は広々としていて、明るく、清潔感があり、眺めも良し。
お店の人も上手な英語を話すので、オーダーなども楽チンです。
これに関しては、香港のお店より快適かも。


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グランドメニューは、香港、日本、上海ほぼ共通。
上海店は、ランチタイムは、飲茶のメニューもあります。
画像は左から、「海老蒸し餃子」、「スペアリブの豆鼓蒸し」、「ふかひれスープ餃子」。
どれも私の大好物ですが、飲茶に関しては、東京のお店が一番美味しいと思うのは、私だけでしょうか。
(スープ餃子のスープは相変わらず絶品でしたが)
この日はこの他、「湯葉のXO醤蒸し」、「鶏肉と蟹肉の2色のチャーハン」などなど。


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こちらは夜の部。
まずは、「金華腿肉とふかひれの煮込みスープ」。
数年前に香港のお店で食べて、あまりの美味しさに気を失いそうになった絶品スープです。
(間違いなく、私が食べたものの中で、3本の指に入る美味しさです)
こちらは予約しておかないと食べられないので、事前に東京から予約を入れておきました。
ん~相変わらず美味しい。
頭のてっぺんから足の先まで、豊かな味わいが染み渡ります。


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左は、「金鶏の丸揚げ」。
「龍崗鶏」という特別な鶏を使った福臨門のスペシャリテです。
皮はパリパリ、身はジューシーなのに締まりがあって、噛めば噛むほど味があります。
個人的には、福臨門では、北京ダックより好きな一品。

右は、「豆苗の蟹あんかけ」。
これも非常に美味でしたが、一番最後に出てきたので、すでにおなかいっぱい&蟹多すぎで、食べ切れませんでした。(無念)


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そしてここでも上海蟹。(好きね~)
300グラム弱のオスが、300元(約4,600円)とのこと。
陽澄湖の2倍のお値段&蟹続きでやや食傷気味でしたが、せっかくなので、いただくことにしました。
しかしこれがまた美味しいのなんのって、「さすが福臨門~」と、夫と二人でうなってしまいました。
陽澄湖の蟹と物自体はさほど変わらないと思うですが、蒸し方が上手いのか、とにかく蟹味噌と白子のねっとり具合が最高なのです。
ん~好吃。


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蟹と一緒に、はさみとスプーンがお皿に乗って出てきますが、お願いすればお店の方が身は剥いてくれます。
お姉さんたちが上手みたいで、少なくとも中国飯店で剥いてくれる身の量の二倍はありました。


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〆は、「あわびのリゾット」。
これも福臨門の人気メニューです。
色が濃いですが、食べてみると全くお醤油臭くなく、あっさりしていてとても美味しい。
いくらでも食べられちゃいます。


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福臨門は広東料理なので、お茶は普洱茶です。
(他のお店では、だいたい、「チャイニーズティ」とお願いすると、この地方名産の龍井茶が出てきました)
しっかり目の味付けの広東料理には、やはり普洱茶が良く合います。

全体的に、料金は、東京の7~8割ってところでしょうか。
決してお安くはありませんが、サービスも悪くないし、何しろ清潔。
気分良く美味しいものを食べたい方には、おすすめのお店です。
ランチもディナーも、期待通りで、大満足でした。
by mt_sophia | 2007-11-27 21:27 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(0)

蘇州

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せっかくなので観光らしきこともしないとと、陽澄湖に行った日は、朝早く上海を出て、まず蘇州に行きました。
蘇州は、かつて呉の都が置かれ、古くから江南地方の中心として栄えた歴史ある街。
「蘇州古典園林」と呼ばれる明の時代に建設された庭園が多く残り、そのうち9ヶ所もが、世界遺産に登録されています。

蘇州へは、上海から高速道路で約1時間。
電車の便も悪くはないのですが、帰りに陽澄湖へ寄りたかったのと、限られた時間で効率良く観光したかったので、事前に現地の旅行会社とコンタクトを取り、日本語ガイド付きの車をチャーターしておきました。

この日は朝7時に上海を出発。
(出発が)もう少し遅くならないかと聞いたところ、手配できたのが蘇州ナンバーの車だけで、これだと8時以降は高速道路が使えないとのこと。
このように、上海では、ナンバーによって、様々な規制があるそうなのです。


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その昔は、「東洋のヴェニス」と呼ばれた蘇州。
現在、市内の水路はほとんど埋められてしまったようですが、それでもところどころ、昔の面影を残す風景が見られます。

古くから繊維業や農業などで栄え、今も蘇州市のある江蘇省の省都「南京」より、経済的には潤っているとのこと。
日本企業も数多く進出しているようです。


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左は「寒山寺」。
唐代の詩人「張継」の「月落ち烏鳴いて霜天に満つ」で始まる漢詩「楓橋夜泊」に登場することで有名なお寺です。
(トップの画像の橋が、その楓橋です)

右は、「虎丘」。
呉の王様の棺が、この丘のどこかに埋葬されていると言われています。
その上に立つ「虎丘塔」、画像ではわかりにくいと思いますが、実は右に傾いています。
別名「東洋の斜塔」とも呼ばれているとか。


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蘇州では、この他、4大庭園のうち、留園、拙政園を訪れました。
いずれも歴史的な建築美を感じさせる素晴らしいものでしたが、規模は小さく、期待していたほどでもなかったかなというのが、率直な感想。
これらの庭園は、シルク産業で財を成した富豪達が作ったものだそうですが、いくらお金持ちとはいえ、言ってみれば所詮民間人。
王様や皇帝、将軍様が作らせたものとは、やはりスケールも格も違います。
「さすが中国!」と強烈なインパクトを求めるなら、やはり北京の方が見ごたえがあるかも知れません。


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ランチは、蘇州で最も賑やかな「観前街」というところにある「朱鴻興」というお店に行きました。
蘇州は、美味しいものが多いことでも有名ですが、中でも「蘇州麺」は名物料理のひとつ。
蘇州出身の作家「陸文夫」という人が書いた「美食家」という小説では、食に並々ならぬ情熱を持つ主人公が、朝はいつも、このお店の「一番麺(そのお店で朝一番に茹でた麺)」を食べに行くというくだりが出てきます。


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えび麺(8元)と高菜麺(5元)。
この麺2つで、なんと13元(約200円)です。
ん~安い!


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ちょうどお昼時だったこともあり、店内は地元の人で大賑わいでした。
「蘇州麺」は初めて食べましたが、麺はストレートで腰がなさそうなのに、実は結構しっかりとしています。
色ほど味は濃くなく、とてもさっぱりとしていて美味しかった。
日本人の味覚に、良く合うと思います。


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画像はありませんが、蘇州では他に「刺繍博物館」にも行きました。
蘇州は刺繍でも有名で、一度本物を見たいとずっと思っていました。
実際、刺繍師が針を刺しているところも見られるのですが、こちらは想像以上に素晴らしく、「ひゃ~」とか「ひょえ~」という感嘆詞しか出てきませんでした。
特に両面刺繍は、猫の刺繍の裏面が犬になっていたり、黒い虎の刺繍の裏面が白い虎だったり、本当に驚かされます。

刺繍師は、子供の頃から英才教育を受けるそうですが、作業が細かいゆえ、若い頃から体(眼や肩など)に支障をきたす人が多く、「一人っ子」が主流の中国では、最近、子供に刺繍をさせる人がどんどん減ってきているとのこと。
蘇州特産の刺繍も、やがて継承者がいなくなるかも知れません。


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駆け足ではありましたが、一通り蘇州の有名どころは見られたので、満足でした。
上海に行かれる方、日程に余裕があれば、1日は蘇州にも足を伸ばされてみてはいかがでしょうか。
上海とはまた違った趣きを楽しめると思います。
by mt_sophia | 2007-11-26 19:13 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(2)

陽澄湖で上海蟹を食す

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今の季節、中華料理の旬といえば、何をおいても上海蟹。
「九雌十雄」と言われるように、10月はメスが卵を持って美味しく、11月は生殖時期を迎えたオスの白子が美味しいとされています。
(「九雌十雄」は旧暦での言い方なので、今のカレンダーではこうなります)

「上海蟹」というのは、日本の独特な呼び方で、中国では、「大閘蟹(ダージャーシェ)」というのが一般的。
こちらでも秋の訪れを告げる季節の高級風物詩として、人気の食べ物だそうです。(日本でいう松茸のような感覚ですね)
上海市内でも、あちこちのレストランで、「大閘蟹」と書かれたポスターを目にします。

そして上海蟹といえば、蘇州近郊「陽澄湖」産のものが、最高級と言われています。
「陽澄湖」は、揚子江の河口から60キロほど西へ上ったところにある淡水の湖で、上海市内からは車で約1時間。
上海市内でも、いくらでも上海蟹は食べられますけれど、やはり上海蟹Loveの私達としては、ぜひとも本場で正真正銘の上海蟹を食したいと思い、1日は車をチャーターし、陽澄湖まで足を伸ばしました。


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高速道路を降りると、まず、たくさんの客引きのおばちゃん達が、信号待ちしている車に群がって来ます。(これが結構怖い)
それを振り払い、そこから2分ほど車で走ると、湖に沿って、レストランが軒を連ねる光景が広がってきます。
これはほんの一部で、この横にもずらりとレストランが…。
この季節、上海市内外から、多くの人々が、上海蟹を求めてやってくるそうです。

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湖に続く道路にも、蟹を売る露店が並んでいます。
車で乗りつけ、20パイ、30パイ買って帰る中国人がたくさんいました。
蟹は基本的に、オス・メス1対で販売している模様。
聞いてみたら、1対でなんと30元(約460円)とのこと!
上海蟹が、1パイ230円!?
ん~安い!安すぎる!!
(ガイドさん曰く、「いくらなんでも、本物はそんな値段で買えませんヨ。きっと偽物でしょう」とのことでしたが…)


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私達は、立ち並ぶレストラン群からちょっと離れたところにある、こちらのお店でいただくことにしました。
水上コテージのような作りで、なかなか小ぎれいです。
ガイドさんによると、テレビや映画のロケに使われることもあるとか。


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レストランは、どこもお店の裏に生け簀を持っていて、お客さんは、自分で好きな蟹を選ぶことが出来ます。
選んだ蟹は、その場でお店の方が、紐で結わいてくれます。

ここのお店で一番大きい上海蟹は、300グラムで168元(約2,600円)とのこと。
他の食べ物から見ると桁違いに高価ですが、日本で食べる時のお値段からすれば、やっぱり激安。
私達は、各自オス・メス1対ずつ(計4個)いただくことにしました。


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ん~大きい!
中国飯店だったら、きっと1パイ8千円以上するでしょう。
(この前食べたのは、これよりずっと小さいものが、1パイ5.5千円でした)


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これが蒸し上がるとこうなります。
足の毛が、黄金色に輝いているのがお分かりになるでしょうか?
これは上海蟹の良し悪しをチェックするひとつのポイントで、質の悪いものは、この毛が黒ずんでいたり、色が悪いのだそうです。

ちなみに、レストランなどでは、英語だと「Hairy Crab(毛深い蟹)」。
(もちろん「Shanghai Crab」と言っても通じません)


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味噌、卵、白子とも、たっぷり詰まってました。
これが甘いのなんのって…!!
ん~幸せ!
好吃!!


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お食事の時間にはまだ早かったので、蟹を4ハイと、同じく陽澄湖名産の「水芹」の炒め物だけをいただいて帰りました。
これもしゃきしゃきしていてとても美味しかった。
紹興酒も、10年物でとってもまろやかでした。

期待していた通りの美味しさを堪能できて、大満足の夫と私。
至福のうちに、上海への帰途へつきました。


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この上海蟹、日本を始め、世界中に輸出されています。
中国政府にとっては貴重な外貨獲得の手段ですので、さすがに最近、その輸出については規制が厳しくなったようですが、それでもここは何でもありのコピー天国中国。
まだまだ怪しいものはたくさん出回っているようで、日本にも出処不明の「偽上海蟹」が数多く輸出されているとのこと。

だいたい、本場陽澄湖のレストランで食しても、1パイ168元なのですから(小さなものでも110元=1,700円くらい)、日本で、本物の上海蟹が、2、3千円で食べられるはずがありません。
抗生剤漬け、死んだ蟹、他種との交配物などなど、身の毛もよだつような話もたくさん耳にしましたので、上海蟹はぜひ、信頼のおけるお店で召し上がることをおすすめします。
(淡水の蟹には寄生虫が多いので、変なものを食べると大変なことになるようですよ)

上海好吃レポートは、まだまだ続きます。
by mt_sophia | 2007-11-25 15:21 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(0)

上海の美味しい小吃

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「小吃(中国の軽食)」といえば小籠包。
日本でももう、すっかりおなじみの一品ですが、実は元々は上海が発祥の地と言われています。
小籠包については、私は、台湾のディンタイフォンが世界一だと信じておりますが、せっかく上海までやって来たのですから、やっぱりここでも食べないとと思い、市内では有名な2店に行って参りました。


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まずは、生煎(焼き小籠包)の有名店「小楊生煎館」。
朝から晩まで行列が絶えないという、上海では大人気のお店です。
私が行ったのは夜9時過ぎでしたが、やはり多くの人々で混んでいました。

まず、会計のブースで食券を買い、それを持って列に並ぶシステム。
順番が来たら、テイクアウトか店内で食べるかを伝え、焼きあがった小籠包を受け取ります。


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香ばしく焼けた小籠包。
外はこんがりカリカリ、中は肉汁たっぷりでジューシーで、めちゃくちゃ美味しい。
しかもなんと、この大きな焼き小籠包4個で3.5元(約55円)です。
ん~素晴らしい!
これだけのために上海に来ても良いくらい!!
(結局滞在中2回行きました)

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続いて、「小籠包といえば」の「南翔饅頭店」。
1900年創業の老舗店で、日本にも、六本木ヒルズなどに何店舗か支店があります。
いつも大混雑していることでも有名で、私は前回は、長蛇の列に断念。
よって、今回こそ絶対に食べて帰る!と心に決めていました。


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お店は3階建てで、各フロア、微妙にメニューとお値段が違うとのこと。
私達が座った3階では、普通の小籠包が6個で22元(約350円)、2階だと20元(約320円)。
六本木ヒルズのお店には、たびたび行き、そのたびに「やっぱり小籠包はディンタイフォンだわ」と思いながら帰ってくるのですが、案の定本場上海でも感想は同じ。
それなりに美味しいことは美味しいのですが、ディンタイフォンの小籠包に比べると、皮は厚いし、お肉は硬い。
やっぱり小籠包の世界一は、台北のディンタイフォンです!


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お店は、上海でも人気の観光スポット「豫園」の中にあります。
画像が小さいのですが、1階部分に人がごった返しているのが、おわかりになりますでしょうか?
ここだけでなく、2階、3階、店内にはどこも人が溢れ、大変なことになっています。
このお店、世界で一番混んでいるレストランかも!?


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美味しい小吃に、夫も大喜びです。(イメージ)
by mt_sophia | 2007-11-24 21:39 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(2)

上海

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上海にやって来ました。
上海は、5年前に一度来ているのですが、その時は、夫の両親との北京旅行の帰りに、何となくついでに立ち寄ってみただけだったので、特に強い思い入れもなかったせいか、何だかあまり記憶に残っていません。
なので、今回は上海初訪問の気分で、事前リサーチから滞在中の計画まで、かなりわくわく楽しみました。

今は羽田から、上海行きの直行便が出ているので、羽田までのアクセスが良い我が家にとっては、非常に楽チン。
国際線ターミナルは、チャイナエアラインしかなかった頃から比べると、免税店やカフェなども増え、小規模ながらなかなか充実しています。
出国審査もガラガラだし、上海でも、虹橋空港といって、東京でいう羽田のような空港に到着するので、到着してから市内へのアクセスも良し。
朝8時過ぎに家を出て、お昼にはもう上海でランチを食べられるのですから、素晴らしい話です。


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上海は、東京とほぼ同じくらいの気候。
お天気も良く、あちこち出歩くにはちょうど良い気温です。
画像は、お昼に上海に到着し、まずランチに行った浦東側の福臨門からの眺め(外灘=バンド地区)。
トップの画像、左の建物は、あの「華麗なる一族」の万俵大介氏が頭取を務める「阪神銀行」の本店です。


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前回はひとり旅でしたが(夫の両親は北京から帰国し、私だけが上海に寄りました)、今回は強力な胃袋パートナー(夫)が一緒なので、色々なところで、美味しい出会いが期待できそうです。

引き続き、上海より好吃レポートをお届けしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!
by mt_sophia | 2007-11-23 18:59 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(2)

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本日発売になったミシュランガイド東京2008。
「どのお店が星を取るのか」というよりは、私が良いなと思ったお店が、一体ミシュランにはどう評価されるのかということに興味があったので、発売はそれなりに楽しみにしていました。
一足先に内容は発表されていましたが、やはり活字になった本を実際に手に取ると、星を取ったお店の数の多さを、ずしりと実感。
1店1店丁寧にお店の紹介文も書かれており、単なる評価本ではなく、読み物としても充分に楽しめる一冊だなと思います。


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初版の2008年版は、三つ星8店、2つ星25店、1つ星117店。
合計150店というのは、本家フランスを遥かにしのぐ恐るべき結果です。
「やっぱりね~!」と納得のお店、「え?ここが?」と首を傾げたくなるようなお店、私に限らず、このガイドブックの評価には、賛否が分かれるところでしょう。
が、世界で一番多くのお店が星を獲得したということだけを見れば、東京が世界一の美食都市であることをミシュランが認めたということ。
そして全体の60%以上が日本食レストランというのも、日本食が世界に誇れる素晴らしき食文化であることの良い証明になったわけですから、日本人としては、やはり素直に嬉しいことですよね。


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私が何より驚いたのは、先日行われた記者発表の折の、ずらりと壇上に並んだ世界の三つ星シェフの面々。
2007年現在、世界中に三つ星レストランは56軒あるのですが、そのほとんどのシェフが、わざわざこのイベントのためだけに来日されたそうなのです。
どれほどの圧力がかかっているのかわかりませんけど(笑)、この状況からだけで、良くも悪くも、ミシュランガイドが持つ絶対的な権威を、改めて思い知らされたような気がしました。
(何しろフランスでは、星が1つ減ったことで自殺したシェフもいるくらいですから)


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今回発売されたのは、日本語版と英語版。
いずれも2,310円(税込み)です。
中は、星別ではなく、ひらがな(英語版はアルファベット)順。
レストランの他には、都内のホテルの評価も載っています。

たまたまツタヤの近くにいたので、私は日付が変わる頃、お店まで行ってみたのですが、なんとレジはミシュランガイドを買い求める人で長蛇の列!
せっかくなので私も並びましたけど、こんなにも多くの人がこの本をいち早く手に入れたがっているのかと思うと、自分も並んでいるとはいえ、何だか不思議な気がしました。

そうそう、並んでいる間、フランスのテレビ局の方からインタビューを受けました。

 「なぜいち早くこの本を手に取りたいと思ったのですか?」
 「全体的な評価について、どう思いますか?」
 「1つ星を取った日本食レストランについて、どう思いますか?」

フランス在住の皆様、流暢なフランス語で答えているが私ですので~!(うそ)
by mt_sophia | 2007-11-22 12:51 | 食材・ツール | Trackback | Comments(2)

ししゃも

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北海道から届いたししゃも。
北海道鵡川(むかわ)産の正真正銘の本物のししゃもです。

(ご存知の方も多いと思いますが、一応)
現在、スーパーなどで一般的に「ししゃも」として売られているものは、実はほとんどが本物のししゃもではありません。
あれは、「カペリン」と呼ばれる、ししゃもに似て非なる全く別のお魚。
カラフトやノルウェーなど、日本から遥か離れたところから輸入されているししゃもの代用品です。

本物のししゃもは、北海道の太平洋側海域のみに分布する日本固有のお魚で、鵡川、十勝川、釧路川など、ごく限られた特定の河川にのみ産卵のため遡上します。
その時期は、毎年10月中旬から約1~2ヶ月くらい。
つまり、本物のししゃもは、1年のうちでもごく僅かな期間にしか獲れない実に希少な食材なのです。


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手前の白っぽいのがメス、いわゆる「子持ちししゃも」です。
奥の艶やかに光っている黒いのがオス。
オスは、普段はメスと同じような色をしているのですが、産卵期にはこのような色に変わります。
ししゃもと言えば「子持ち」のイメージですけど、実はオスも非常に美味しい。
物によってはオスの方が高値で取引されます。


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塩気もちょうど良く、非常に繊細な味わい。
卵も、ニセししゃものものほどプチプチしていなくて、とってもしっとりしています。
(安値で売られているニセししゃもは、正体不明の卵(らしきもの?)を、カペリンのお腹に注射器で注入しているものがほとんどらしいです)
オスは、身が締まり、旨味がより強いです。
どちらもとっても美味しい!


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ちなみに、「ししゃも」を漢字で書くと「柳葉魚」。
思いっきり当て字ですが、とても風流なお名前です。

鵡川産のししゃもなど、普通のスーパーなどでは、まずお目にかかれるものではありませんが、昨今ではインターネットなどでお取り寄せできますので、もしまだ「本物のししゃも」を召し上がったことない方は、ぜひぜひ一度、お試しになられてはいかがでしょう。
まさに今が旬ですよん!
by mt_sophia | 2007-11-21 11:10 | 美味しいテーブル(和) | Trackback | Comments(2)

11月のレッスン

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<今月のメニュー>
 ・2種の生ハムといちじくとマスカルポーネの盛り合わせ
 ・リボリータ
 ・なすのパルマ風グラタン
 ・ベビーリーフのサラダ
 ・赤ワイン2種
 ・アフォガード

朝晩だいぶ冷え込むようになった11月。
メニューの方も、スープにオーブン料理と、寒い季節向けのお料理を中心にご用意しました。

まず前菜は、イタリア産パルマハムと、スペイン産ハモン・イベリコの食べ比べ。
生ハムと相性の良いいちじく、マスカルポーネと共にお皿に盛り付け、それぞれお好きな食べ方で召し上がっていただきました。
しっとり柔らかく、繊細なお味のパルマハム、脂が乗り、力強い印象のハモン・イベリコ、同じ生ハムでも、産地が違うと、匂いや味わいが全く異なるということが、皆様よくお分かりになったと思います。

リボリータは、イタリアのスープ。
今回は、鶏がらからスープを取り、5種のイタリア産乾燥豆と各種野菜をたっぷり使って、体に優しいヘルシーなスープに仕上げました。
使った材料は、各クラス微妙に違いますが、覚えている限りを書き並べると、ひよこ豆、レンズ豆、うずら豆、白いんげん豆、赤レンズ豆、にんじん、マッシュルーム、かぶ、お大根、ポロねぎ、たまねぎ、にんにく、ブロッコリー、カリフラワー、じゃがいも、しめじ、白菜などなど。
お野菜のエキスがたっぷり溶け込んだこのスープは、どこか体がホッとするような、優しい滋味に溢れています。
これからの季節、朝食などにぜひいただきたい一品ですね。
(画像は、残ったうずら豆を「November」と並べてみたのですが…わかるかな?)

そしてメインは、なすのパルマ風グラタン。
定番のイタリアンメニューです。
先月のレッスンでボロネーゼソースを作りましたので、良い子の皆様は必ずや復習なさっていることと思い(笑)、そのボロネーゼの応用編ということで、今月のメニューに取り入れました。
トロトロのなすにボロネーゼ、そしてフレッシュモッツァレラの組み合わせは、「美味しくないわけない」黄金メニュー。
ちょっと時間はかかっても、なすにひと手間、ふた手間かけることで、美味しさが更に倍増です。


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ということで、今月は、ベタなイタリアンメニューばかりでしたので、ワインもトスカーナとピエモンテの赤ワイン2種。
また、今月は全てのお皿にチーズを使っているので、食後のチーズテイスティングはなしにして、これまたイタリアンの定番デザート「アフォガード(バニラアイスのエスプレッソがけ)」をお出ししました。
簡単なのに、美味しいデザートで、皆様にも好評。


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さてさて、いよいよ今年のレッスンも、残すところあと1回。
来月は、恒例クリスマスレッスンとなります。
木枯らし1号も吹き、急に寒くなりましたので、皆様、くれぐれも風邪など引かぬよう、お気をつけ下さいね。
来月は、全員の皆様と共に美味しい食卓を囲み、1年の良い締めくくりが出来ますように願っております。
by mt_sophia | 2007-11-19 20:37 | クラス(お料理) | Trackback | Comments(4)

See You Next Year

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11月も半ばを過ぎ、とうとうこの山の家も、今シーズンはこの週末でクローズ。
「山の家だより」第1回目の画像と比べると、周囲はもうすっかり冬の様相です。
基本的に、このあたりの山荘は避暑用のためのものなので、通年を過ごす人は少なく、私達のようにこの時期まで使っているのは珍しいくらい。
鹿の親子もグランデも、もうきっと冬眠し始めていることでしょう。

今年、この山の家に初めて泊まったのは6月でしたが、それから今日まで、こちらで過ごさなかった週末はわずか1回のみ。
たとえ一晩だけでも、この家で眠ると、本当にぐっすりと眠れて、体の底から癒されるので、何とかこちらで過ごせるよう、夫も私も、よくがんばりました。
色々な方にも遊びに来ていただき、バーべキューをしたり、ワインを飲んだり、イベントに参加したり、たくさんの楽しい時間を過ごしました。
ワインの空き瓶の数だけ、良い想い出が心に刻まれています。


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今年最後の山の家のワインは、この季節お約束のボジョレー。
ここ数年のあり得ない価格の上昇ぶりを見るにつけ、あぁ馬鹿らしい、くだらないと思いながら、やっぱり毎年買ってしまうのは、ワイン好きの悲しい性といえましょう。
お味については語るまでもありませんが、ひとつのシーズンを新酒で締めるっていうのも、なかなかオツかなと。
しかしデュブッフ、ハーフで1,700円とは恐れ入りました。
(10年前の2倍以上ですね)


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今日は、4人がかりで大掃除。
これから本格的な冬を迎え、この山の家は、家ごと冷凍されます。
ワイン他、液体の調味料などは、全て東京に持ち帰ります。

しばしのお別れは淋しい限りですが、これから春までの間は、今度は東京で、東京ならではの都会の週末を楽しめればなと思います。


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今年最後の富士山2連発。
2枚目は、河口湖の湖畔から撮ったものです。
今日は本当に良いお天気でした。
昨年の今頃に比べると、ずいぶんと雪が少ないですね)

See you next year!
by mt_sophia | 2007-11-18 18:22 | 山の家だより | Trackback | Comments(4)