2007年 11月 26日 ( 1 )

蘇州

f0107364_23322098.jpg

せっかくなので観光らしきこともしないとと、陽澄湖に行った日は、朝早く上海を出て、まず蘇州に行きました。
蘇州は、かつて呉の都が置かれ、古くから江南地方の中心として栄えた歴史ある街。
「蘇州古典園林」と呼ばれる明の時代に建設された庭園が多く残り、そのうち9ヶ所もが、世界遺産に登録されています。

蘇州へは、上海から高速道路で約1時間。
電車の便も悪くはないのですが、帰りに陽澄湖へ寄りたかったのと、限られた時間で効率良く観光したかったので、事前に現地の旅行会社とコンタクトを取り、日本語ガイド付きの車をチャーターしておきました。

この日は朝7時に上海を出発。
(出発が)もう少し遅くならないかと聞いたところ、手配できたのが蘇州ナンバーの車だけで、これだと8時以降は高速道路が使えないとのこと。
このように、上海では、ナンバーによって、様々な規制があるそうなのです。


f0107364_23533261.jpgf0107364_2354085.jpg


その昔は、「東洋のヴェニス」と呼ばれた蘇州。
現在、市内の水路はほとんど埋められてしまったようですが、それでもところどころ、昔の面影を残す風景が見られます。

古くから繊維業や農業などで栄え、今も蘇州市のある江蘇省の省都「南京」より、経済的には潤っているとのこと。
日本企業も数多く進出しているようです。


f0107364_23562430.jpgf0107364_23563779.jpg


左は「寒山寺」。
唐代の詩人「張継」の「月落ち烏鳴いて霜天に満つ」で始まる漢詩「楓橋夜泊」に登場することで有名なお寺です。
(トップの画像の橋が、その楓橋です)

右は、「虎丘」。
呉の王様の棺が、この丘のどこかに埋葬されていると言われています。
その上に立つ「虎丘塔」、画像ではわかりにくいと思いますが、実は右に傾いています。
別名「東洋の斜塔」とも呼ばれているとか。


f0107364_044828.jpgf0107364_05553.jpg


蘇州では、この他、4大庭園のうち、留園、拙政園を訪れました。
いずれも歴史的な建築美を感じさせる素晴らしいものでしたが、規模は小さく、期待していたほどでもなかったかなというのが、率直な感想。
これらの庭園は、シルク産業で財を成した富豪達が作ったものだそうですが、いくらお金持ちとはいえ、言ってみれば所詮民間人。
王様や皇帝、将軍様が作らせたものとは、やはりスケールも格も違います。
「さすが中国!」と強烈なインパクトを求めるなら、やはり北京の方が見ごたえがあるかも知れません。


f0107364_038876.jpg

ランチは、蘇州で最も賑やかな「観前街」というところにある「朱鴻興」というお店に行きました。
蘇州は、美味しいものが多いことでも有名ですが、中でも「蘇州麺」は名物料理のひとつ。
蘇州出身の作家「陸文夫」という人が書いた「美食家」という小説では、食に並々ならぬ情熱を持つ主人公が、朝はいつも、このお店の「一番麺(そのお店で朝一番に茹でた麺)」を食べに行くというくだりが出てきます。


f0107364_1171557.jpgf0107364_1172790.jpg


えび麺(8元)と高菜麺(5元)。
この麺2つで、なんと13元(約200円)です。
ん~安い!


f0107364_0533011.jpg

ちょうどお昼時だったこともあり、店内は地元の人で大賑わいでした。
「蘇州麺」は初めて食べましたが、麺はストレートで腰がなさそうなのに、実は結構しっかりとしています。
色ほど味は濃くなく、とてもさっぱりとしていて美味しかった。
日本人の味覚に、良く合うと思います。


f0107364_12234470.jpg

画像はありませんが、蘇州では他に「刺繍博物館」にも行きました。
蘇州は刺繍でも有名で、一度本物を見たいとずっと思っていました。
実際、刺繍師が針を刺しているところも見られるのですが、こちらは想像以上に素晴らしく、「ひゃ~」とか「ひょえ~」という感嘆詞しか出てきませんでした。
特に両面刺繍は、猫の刺繍の裏面が犬になっていたり、黒い虎の刺繍の裏面が白い虎だったり、本当に驚かされます。

刺繍師は、子供の頃から英才教育を受けるそうですが、作業が細かいゆえ、若い頃から体(眼や肩など)に支障をきたす人が多く、「一人っ子」が主流の中国では、最近、子供に刺繍をさせる人がどんどん減ってきているとのこと。
蘇州特産の刺繍も、やがて継承者がいなくなるかも知れません。


f0107364_1185055.jpg

駆け足ではありましたが、一通り蘇州の有名どころは見られたので、満足でした。
上海に行かれる方、日程に余裕があれば、1日は蘇州にも足を伸ばされてみてはいかがでしょうか。
上海とはまた違った趣きを楽しめると思います。
by mt_sophia | 2007-11-26 19:13 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(2)

食べること飲むこと作ること大好き。日々の「美味しい」をお届けします。


by mt_sophia