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美味しいテーブル

ソウル食べたものレポート ~冷麺編~ oishii

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韓国料理の代表的な存在のひとつといえば、「冷麺(ネンミョン)」。
日本だと、焼肉屋さん(または韓国料理屋さん)で、お肉などをさんざん食べた後に〆に食べるイメージですが、ソウルには、冷麺の専門店がたくさんあって、冷麺だけをさっくりと食べることができます。

この冷麺、元々は北朝鮮の食べ物だったそうですが、実は大きく分けて、「平壌(ピョンヤン)式」、そして「咸興(ハムフン)式」の2種類に分かれるのをご存知でしょうか。
平壌式と呼ばれるものは、麺にそば粉を多く使い、さっぱりとした冷たいスープで食べるもの=「スープ冷麺(ムルネンミョン)」が主流だそうで(上の画像がそうです)、日本で食べる冷麺は、こちらのイメージだろうと思います。

そしてもうひとつの咸興式は、麺にさつまいもやじゃがいものでんぷんを多く含み、コシが強く、弾力性があるのが特徴。
平壌式が、冷たいスープで食べるのに対し、こちらは、スープがなく、辛いタレを混ぜて食べるのが一般的だそうで、咸興式冷麺といえば、主に=「混ぜ冷麺(ビビンネンミョン)」となるようです。
(もちろん、細部に渡って厳格な規定があるわけではなく、咸興式冷麺にも、スープタイプのものもあります)


f0107364_0123081.jpgまず最初に食べたのは、咸興式冷麺の有名店「五壮洞咸興冷麺」のビビンネンミョン。
今回、私は夫より一足早く、午前便でソウルに来たので、ホテルにチェックインして、ひとりでまずここに食べに行ってみました。
このお店のある「五壮洞」というところは、別名「咸興式冷麺通り」とも呼ばれているとかで、他にも何軒か、咸興式冷麺の有名店があるそうです。
お店に入ったのは午後3時近かったのですが、多くの人で混んでいました。

麺は、100%済州島産のさつまいものでんぷんを使用、スープはなしと、典型的な咸興式冷麺です。


f0107364_035530.jpgいかにも辛そうな唐辛子系の真っ赤なタレに合えていただくのですが、見た目ほど辛くはありません。
麺はものすごく弾力性がありますが、極細なので、非常に食べやすい。
美味しい!!
本当は、この冷麺の上に「フェ(えいのお刺身)」が乗っている「フェネンミョン」が、一番人気らしいのですが、元々お刺身は苦手&ちょっと怖いので、私はパス。
各種調味料がテーブルの上に置いてあり、私は最後、お酢をかけていただきましたが、観察していると、地元客の中には、お砂糖をかけて食べている人も多かったです。


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こちらは、1日目の夜、焼肉を食べに行った「ボトナムチプ」で、〆に食べたムルネンミョン。
こちらは平壌式で、そば粉を使った麺+冷たいスープタイプです。
そば粉の割合が多いようで、麺は非常に香りが高く、個人的には、ちょっと香りが強すぎるくらいの感がありましたが、そば好きの夫には好評。
高級店らしく、冷麺もとてもお上品な味わいでした。

麺は、このようにお店の方がはさみでちょきちょき切ってくれます。


f0107364_129943.jpgf0107364_1292630.jpg翌日は、のんびり起きて、宿泊していたホテルから歩いて10分ほどのところにある、「明洞咸興麺屋」にてブランチ冷麺。
名前で「咸興」をうたっている通り、おいも系でんぷんを使ったコシの強い麺です。
スープタイプとスープなしタイプと、両方頼んでみましたが、ここはベースに使っている牛骨スープが美味しかったので、スープタイプに一票。


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どこの冷麺屋さんでも、冷麺と一緒に、この「ユクス」と呼ばれる牛骨スープが、まるでお茶のごとくやかんに入って出てきます。
(知らずに飲むとびっくり)
これはサービスで出てくるのですが、これが美味しいのなんのって、これだけ飲んでも良し、冷麺を食べながら一緒に飲んでも良し、最後に冷麺の器に入れて残ったタレと合わせて飲んでも良し。
とにかく美味しい!!

おまけに、コラーゲン効果で、翌朝のお肌は信じられないくらいぴかぴか!!
素晴らしいスープなのです。


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続いて、麻浦区にある「乙密台」のムルネンミョン。
事前に読んだ本に、「知る人ぞ知る平壌冷麺の名店」「ソウル一」とあったので、これはぜひとも食べてみたいと、2日夜のデジカルビの後に行ってみました。
不便なところにあるにも関わらず、絶えずお客さんが出入りしている人気店です。


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他店に比べると、ちょっと太目の麺に半分凍ったシャリシャリのスープ。
麺は、おそばの香りがほのかに漂い、適度なコシがあり、喉越しも最高です。
特筆すべきは、ここのユクス。
あの味わいは、今でもはっきりと思い出せるほど、ずば抜けて美味しかった!!
私的には、ここの冷麺が今回一番気に入りました。


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そして最後は、明洞から歩いて10分ほどのところにある「南浦麺屋」。
こちらも平壌式冷麺のお店で、創業40年超の老舗だそうです。
ここの麺は、そば粉の割合が多いらしく、コシが強い咸興式の麺に比べると、柔らかくてお上品。
一般的に、冷麺のスープは、主に「ユクス+トンチミ(水キムチ)のスープ」で構成されているそうですが、ここはトンチミの割合が多いようで、やや酸味が強かったです。
日本人にとっての冷麺に一番近いイメージが近いのが、ここ冷麺だったように思います。


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ちなみに、この冷麺が本格的に韓国に広まったのは、意外にも歴史は浅く、1950年の朝鮮戦争以降とのこと。
戦争により、北朝鮮から移住した人々を通じて、本格的に普及したといわれているそうです。
平壌も咸興も、北朝鮮の都市の名前だそうですから(平壌は首都ですね)、北朝鮮では、韓国よりもっともっとポピュラーな郷土料理なのかも知れません。

北朝鮮で食べる本物の冷麺、どんなでしょうね。
一度食べてみたい。
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Commented by koko at 2008-03-10 23:43 x
待ってました~冷麺レポート。私、今回は寒いしなどど鍋にはしり、ボトナムチプで冷麺食べただけだったんです。気になっていた乙密台のことが見れて嬉しいです。シャリシャリなスープも好みだし、この店がさらに気になってきました。次回チャレンジに決定!
Commented by mt_sophia at 2008-03-11 11:38
◆kokoさん◆
今回5ヶ所で冷麺を食べましたが、個人的には、平壌式で一番美味しかったのは「乙密台」、咸興式で一番美味しかったのは「五壮洞咸興冷麺」でした。特に乙密台は、ユクスの味わいが格別で、素晴らしかったです。ちょっと不便なところにありますが、デジカルビとセットでぜひ行ってみて下さい。夫は、ボトナムチプの冷麺が一番気に入ったようですが、私には匂いがきつすぎたかなという感じでした。
あぁ冷麺食べたい~。
by mt_sophia | 2008-03-09 22:11 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(2)