鴨すき
2008年 01月 31日
海外から友人が来日したので、我が家にてお夕食にお招きしました。
日本食大好きのフランス人なので、今夜のメインはすき焼きに決定。
ぎりぎりまで、お肉を牛と鴨、どちらにするか迷ったのですが、過去に何度も一緒に和牛を食べる機会はあったので、今夜は鴨肉のすき焼きにしました。
鴨肉は、定番築地「宮川食鳥鶏卵」にて購入。
ここは、お願いすると、適当な厚みにお肉をさばいてくれます。
「種類をたくさん入れるより、かえって2、3種類にしといた方が美味しいよー!」と築地の青果市場のお兄さんに言われたので、今夜のお野菜は、千寿ねぎ、せり、白菜、しいたけの4種類のみ。
今の季節、長ねぎは本当にたくさんの種類が出回っていますが、千寿ねぎは、やや太めで甘味が強く、しゃきしゃきしていて、すき焼きに良く合います。
「鴨といえばねぎでしょー!」ってことで、このおねぎは特にたくさん入れました。
たまに外国人の方の中には、この日本独特の「甘辛い」という味覚が苦手な方もいらっしゃるのですが(しかもそれを生卵に絡めて食べるとなると余計に)、彼に至っては、「にしんそば」が大好物というくらいの甘辛お醤油味好き。
「トレボン!」を連発して、ぱくぱく食べて下さいました。
日本の鴨の感想を聞くと、「繊細でいかにも日本的。美味しい!」とのこと。
前菜(?)は、きんぴらごぼうと鶏わさ。
鶏わさは、同じく「宮川」で仕入れたささみを、さっと湯がいて、わさびとポン酢で合えました。
「木の根っこ」と「鶏のお刺身」ということで、どちらも外国人の方には微妙なところですが、このグルマンフランス人に限っては、全く無用な心配です。
こちらは、ストウブで炊いた炊き込みご飯。
はまぐりとお昆布で出汁を取り、かに、うに、貝からはずしたはまぐりの身と共に炊き込みました。
上には、刻んだ三つ葉を散らしています。
磯の香り豊かに炊き上がりました。
私自身、この手の炊き込みご飯は大好きなので、結局お茶碗3杯も~。
思い切り自画自賛ですが、この炊き込みご飯、はっきり言って美味しすぎました。
(はまぐり、かに、うにを使って美味しくないわけないのですが)
この後、デザートに、デコポン、いちご、最近ハマっているご近所の和菓子屋さんの栗蒸しようかん、そして別のゲストが持って来て下さった和久傳の「西湖」などなどをいただきました。
久々の「西湖」、美味しかった~。
彼は、基本的にフランスの赤ワインしか飲まないので、今夜は赤ワインのみ。
一番右の「Faust」は、昨年ナパで買ってきたもので、こちらは、彼がお帰りになった後、残ったメンバーで飲みました。
「ザッツ・カリフォルニア」的な味わいの、力強い赤ワインでした。
実は彼、今回は仕事での来日のため、滞在は2日間。
明日一度フランスに帰り、また来週、今度は休暇のために来日します。
北海道に行くとのことで、今日はまず、初めに2時間ほどその旅行についての相談を受けてからのディナーだったので、メニューはどれも前もって準備しておけるものばかりになりました。
もう一品くらい作りたいところでしたが、何しろ時間がなく、今日は以上の4品のみ。
どれも喜んで食べて下さったので、良かったです。
どんなゲストでも、毎回それなりに用意してお迎えしたいとは考えていますが、やっぱり何でも食べて下さる方、よく食べて下さる方、日本の文化をリスペクトして下さる方、そしてワイン好きの方となると、メニュー決めから食材選びまで、ホストとしてはいつにも増してその準備も楽しいもの。
夫を含め、他のゲストにも、鴨すきは好評でした。
めでたし、めでたし。