食べること飲むこと作ること大好き。日々の「美味しい」をお届けします。

by mt_sophia

箱根 オーベルジュ・オー・ミラドー

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フレンチの名店、箱根のオーベルジュ・オー・ミラドー
ビストロブームの火付け役となり、東京で数々の成功を収めたシェフ勝又氏が、1986年、突如東京を離れ、この地に日本で最初の「オーベルジュ(レストラン付き旅籠)」を開いたものです。
長いこと、一度行きたいと思いながらなかなかご縁がなかったのですが、先週末、念願叶って、ようやく伺うことが出来ました。


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レストランのみの利用も可能ですが、せっかくですので、私たちは1泊することにしました。
4千坪の敷地に、オー・ミラドー(本館)、パヴィヨン・ミラドー、コロニアル・ミラドーの3棟が並んでいます。
どちらもそれぞれ個性があって良さそうですが、私たちは、芦ノ湖が望めるパヴィヨン・ミラドー(上記画像)に宿泊しました。


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ディナーは、本館にあるレストランにて。
温かみのある落ち着いた雰囲気のレストランです。
週末ということで、店内は満席。
私たちは、ぎりぎりの予約だったのですが、何とか残り1テーブルに滑り込みました。

ディナーコースは、ファンタジー(1万円)、創作コース(1.3万円)、おまかせコース(1.5万円)の3コース(いずれも税サ別)。
宿泊の場合は、2食付のプラン(2.8万円)があり、代金には1万円のコースが含まれます。
差額をお支払いすれば、コースのアップグレードは可能。
私たちは、創作コースとおまかせコースをお願いしました。


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私のアミューズとオードブル。
画像は左は、有機野菜の冷たいスープです。
お水とお塩だけで味付けされているとのことでしたが、これが何とも味わい深く、非常に美味で、のっけから大感動。

真ん中は、3種類の生牡蠣。
右は、墨いかのグリルとモッツァレラチーズのフライの盛り合わせ。


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メインの駿河湾産の甘鯛と天城産のシャモ。
シェフは静岡出身ということで、メニューには地元の食材を豊富に取り入れています。

最近流行のレストランにありがちな、「食材の組み合わせや盛り付けの斬新さなどでまずインパクトを与える」みたいなことはなく、ただただシンプルに、シェフの熟練した技が、その食材本来の持ち味を、最大限に引き出しているという感じ。
こういうお料理をいただくと、心の底からホッとします。


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夫の方のコースも、素敵なお料理ばかりでした。
印象的だったのは、画像左のお野菜の盛り合わせ。
お野菜類は、三島にある専属農園で作っているそうで、このお皿はもちろん、付け合せの小さなお野菜に至るまで、どれもみずみずしく、美味でした。

右は、メインのえぞ鹿のグリル。
こちらは、お肉の状態といい、ソースとの相性といい、絶品。
私のシャモも悪くはなかったですが、やはり鴨や鳩などに比べると野趣味に欠け、インパクトは今いち。
今回は、えぞ鹿の勝ち~でした。
(某三つ星レストランにも見習っていただきたい)


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シャンパン、白ワインをグラスでいただき、その後はシモン・ビーズのサヴィニー・レ・ボーヌ1er。
私たちの結婚ヴィンテージ1995年があったので、これに決めたのですが、エチケットを良く見ると、「Goto Special Cuvee」の文字が。
サーヴィスして下さったソムリエ氏に聞くと、このワインは、シモン・ビーズ氏が横浜のゴトー酒店のために特別に元詰めしたスペシャル・キュベなのだそうです。
(ゴトー酒店とは、ワイン好きには有名なワインショップで、勝又シェフとも親しいとのこと)

しかも、シモン・ビーズ氏は、オー・ミラドーにもいらしたことがあり、なんと現在の奥様は、勝又シェフがご紹介された方なのだとか。
偶然オーダーしたワインに、そんな素敵なエピソードが隠されていたことに、びっくりしつつも、何だか少し嬉しくなってしまいました。


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こちらは、私のデザート。
左から、紅芋のエクレア、4種のクレームブリュレ、プティフール。
4種のクレームブリュレは、梅、プレーン、ピスタチオ、コーヒー味。
紅芋、梅は、やはり地元で採れたものだそうです。


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こちらは夫のデザート。
だちょうの卵のような形のチョコレートを、ナイフとフォークで叩き割ると、中からアツアツのフォンダン・ショコラが出てきます。
チョコレート好きの夫は大喜び。


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新進気鋭の若いシェフのお料理も、新しくてそれなりに魅力的ですが、やはり長く一線で活躍し、食材を熟知したベテランシェフが生み出すお料理は、食べる側に何ともいえない安心感を与えてくれます。
かといって、そのスタイルは決して古くなく、名店としての伝統や歴史を守りながらも、常に新しいものにチャレンジされているのだろうなあと、素人の私たちにも、(僭越ながら)充分にその真摯な姿勢が伝わってくるようなお料理ばかりでした。
どのお皿も素晴らしかったですが、夫は、特に、久しぶりにフレンチで美味しいお魚料理をいただけたと、喜んでおりました。
私は、えぞ鹿がチャンピオン。(←夫のお皿でしたが)

箱根レポート2日目は、また明日お届けします。
by mt_sophia | 2007-12-15 22:13 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(6)
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Commented by trintrin at 2007-12-17 21:06
初めてコメントを失礼いたします
今年の秋に美しい画像と丁寧なお料理に見とれて以来毎日お邪魔しておりました
こちらのオーベルジュの前は芦ノ湖に行くときに通ります
背筋のピンとした男性がかっこよく車を案内してるところ何度も拝見しました
店内もお料理もっセンスが光っていて素敵ですね
たまごのチョコレートもナイスアイデイアです
2日目レポート楽しみに待っております
Commented by christy at 2007-12-18 11:56 x
またまた素敵なDinnerですね~。
こんな風にちょこちょこ小さく出てくるのっていいですよね。私がアメリカで行くお店は、どこもどーん、でーんという感じなので途中で飽きてしまいます(笑)。
フォンダン・ショコラがおいしそう♪
Commented by mt_sophia at 2007-12-18 16:13
◆christyさん◆
本当にここのところ遊び過ぎ、食べ過ぎですよね、私。少し反省しなくては…と思いながらも、今週もガンガンお食事の予定が入っています。あぁ~。
あと数ヶ月で人生の折り返し地点なので、今はさしずめ、駆け込み消費中ってところでしょうか(笑)。
Commented by mt_sophia at 2007-12-18 16:15
◆trintrinさん◆
ようこそお越し下さいました。毎日覗いて下さっていたとは…恐縮です。画像も文章も勝手気ままな食いしん坊ブログですが、ご覧になられて何か思うこと、感じることがございましたら、またぜひコメント下さいね。

卵チョコレートには、私も驚きました。とっても大きくて、とても全部食べ切れませんでしたが、今まで殻の部分を完食された方は、ほとんどいらっしゃらないとのことでした。翌日の黒玉子といい、朝食の温泉卵といい、よく卵を割った週末でした(笑)。
Commented by yoshi-pooh at 2008-06-16 19:57 x
たまたまミラードの文字を見たので、懐かしさにまたまたコメント書いてしまいました。

ミラード、すいぶんと立派になり、また、美味しそうなお料理。

私たち夫婦がここに行ったのは16年ほど前です。その夜はお客もまばらで、オーシザーブルは開店以来通っていたので、食後に勝又さんと話し込んでしまったのですが、東京のフレンチの外食シーンが昔に比べて変わりすぎたので理想を実現するために逃げ出してきたとのご趣旨のことをおっしゃっていました。

えぞ鹿。

シザーブルの初期の時代に、当時としては希少な食材ということでそこで供されましたが、今、思い起こせば失礼ながらずいぶんと未完成な一皿でした(勿論、そんなことは勝又さんには言えませんでしたが)。

でも、そのときにミラードで供されたのは腐る寸前まで吊るしたと思うえぞ鹿のカルパッチョでとても美味しく、昔のシザーブルでのことを思い出し、時の流れを感じました。

更にそれから16年たっているのですから、お食べになったえぞ鹿、本当に素晴らしいものだったのでしょうね。

うちも余裕があればミラード行きたいです。
Commented by mt_sophia at 2008-06-18 10:03
◆yoshi-poohさん◆
熟練日本人シェフのお料理は、どこか安心しますよね。私は少し古典的なくらいのお料理が好きなので、ここはとても満足しました。えぞ鹿、非常に良かったです。

ここは、お子ちゃま利用不可なので、私達はあと12年、行けません!(笑)