陽澄湖で上海蟹を食す

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今の季節、中華料理の旬といえば、何をおいても上海蟹。
「九雌十雄」と言われるように、10月はメスが卵を持って美味しく、11月は生殖時期を迎えたオスの白子が美味しいとされています。
(「九雌十雄」は旧暦での言い方なので、今のカレンダーではこうなります)

「上海蟹」というのは、日本の独特な呼び方で、中国では、「大閘蟹(ダージャーシェ)」というのが一般的。
こちらでも秋の訪れを告げる季節の高級風物詩として、人気の食べ物だそうです。(日本でいう松茸のような感覚ですね)
上海市内でも、あちこちのレストランで、「大閘蟹」と書かれたポスターを目にします。

そして上海蟹といえば、蘇州近郊「陽澄湖」産のものが、最高級と言われています。
「陽澄湖」は、揚子江の河口から60キロほど西へ上ったところにある淡水の湖で、上海市内からは車で約1時間。
上海市内でも、いくらでも上海蟹は食べられますけれど、やはり上海蟹Loveの私達としては、ぜひとも本場で正真正銘の上海蟹を食したいと思い、1日は車をチャーターし、陽澄湖まで足を伸ばしました。


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高速道路を降りると、まず、たくさんの客引きのおばちゃん達が、信号待ちしている車に群がって来ます。(これが結構怖い)
それを振り払い、そこから2分ほど車で走ると、湖に沿って、レストランが軒を連ねる光景が広がってきます。
これはほんの一部で、この横にもずらりとレストランが…。
この季節、上海市内外から、多くの人々が、上海蟹を求めてやってくるそうです。

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湖に続く道路にも、蟹を売る露店が並んでいます。
車で乗りつけ、20パイ、30パイ買って帰る中国人がたくさんいました。
蟹は基本的に、オス・メス1対で販売している模様。
聞いてみたら、1対でなんと30元(約460円)とのこと!
上海蟹が、1パイ230円!?
ん~安い!安すぎる!!
(ガイドさん曰く、「いくらなんでも、本物はそんな値段で買えませんヨ。きっと偽物でしょう」とのことでしたが…)


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私達は、立ち並ぶレストラン群からちょっと離れたところにある、こちらのお店でいただくことにしました。
水上コテージのような作りで、なかなか小ぎれいです。
ガイドさんによると、テレビや映画のロケに使われることもあるとか。


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レストランは、どこもお店の裏に生け簀を持っていて、お客さんは、自分で好きな蟹を選ぶことが出来ます。
選んだ蟹は、その場でお店の方が、紐で結わいてくれます。

ここのお店で一番大きい上海蟹は、300グラムで168元(約2,600円)とのこと。
他の食べ物から見ると桁違いに高価ですが、日本で食べる時のお値段からすれば、やっぱり激安。
私達は、各自オス・メス1対ずつ(計4個)いただくことにしました。


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ん~大きい!
中国飯店だったら、きっと1パイ8千円以上するでしょう。
(この前食べたのは、これよりずっと小さいものが、1パイ5.5千円でした)


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これが蒸し上がるとこうなります。
足の毛が、黄金色に輝いているのがお分かりになるでしょうか?
これは上海蟹の良し悪しをチェックするひとつのポイントで、質の悪いものは、この毛が黒ずんでいたり、色が悪いのだそうです。

ちなみに、レストランなどでは、英語だと「Hairy Crab(毛深い蟹)」。
(もちろん「Shanghai Crab」と言っても通じません)


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味噌、卵、白子とも、たっぷり詰まってました。
これが甘いのなんのって…!!
ん~幸せ!
好吃!!


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お食事の時間にはまだ早かったので、蟹を4ハイと、同じく陽澄湖名産の「水芹」の炒め物だけをいただいて帰りました。
これもしゃきしゃきしていてとても美味しかった。
紹興酒も、10年物でとってもまろやかでした。

期待していた通りの美味しさを堪能できて、大満足の夫と私。
至福のうちに、上海への帰途へつきました。


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この上海蟹、日本を始め、世界中に輸出されています。
中国政府にとっては貴重な外貨獲得の手段ですので、さすがに最近、その輸出については規制が厳しくなったようですが、それでもここは何でもありのコピー天国中国。
まだまだ怪しいものはたくさん出回っているようで、日本にも出処不明の「偽上海蟹」が数多く輸出されているとのこと。

だいたい、本場陽澄湖のレストランで食しても、1パイ168元なのですから(小さなものでも110元=1,700円くらい)、日本で、本物の上海蟹が、2、3千円で食べられるはずがありません。
抗生剤漬け、死んだ蟹、他種との交配物などなど、身の毛もよだつような話もたくさん耳にしましたので、上海蟹はぜひ、信頼のおけるお店で召し上がることをおすすめします。
(淡水の蟹には寄生虫が多いので、変なものを食べると大変なことになるようですよ)

上海好吃レポートは、まだまだ続きます。
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by mt_sophia | 2007-11-25 15:21 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(0)