1995年のワイン

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1995年という年を、皆様覚えていらっしゃるでしょうか?
今からもう11年前になりますけれど、年明け早々の阪神大震災に始まり、地下鉄サリンを始めとする一連のオウム事件など、歴史的な事件が立て続けに起こった年でした。

暗い話題が多かった日本とは裏腹に、ワインは世界的に当たりの年で、特にフランスとアメリカでは、1990年代で最も出来が良かった年のひとつとされています。
銘柄によっては、まだまだこれから飲み頃を迎えるものもあるので、1995年が生まれ年の方は、20歳のお誕生日に、最高のバースデイヴィンテージワインを楽しめることでしょう。
私の生まれ年は、世界的にワインが最悪だった年なので、うらやましい限りです。


1995年のワイン_f0107364_119490.jpgついでにいうと、1995年は、私達の結婚ヴィンテージ。
11回目の記念日の今日は、1995年シリーズということで、1995年のOpus One、そしてボルドーのCh.Petit Village(プチ・ヴィラージュ)を開けてみました。

Opus Oneは、何年か前にナパに行った時、ワイナリーで購入したもの。
いくらで買ったかはもう覚えていないですけれど、恐らく「手が出ない」というほどのお値段ではありませんでしたし、まあ高かったとしても、買ってから何年も「開ける時のお楽しみ」を味わえるのですから、決してお高い買い物ではなかったと思います。


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こちらのPetit Villageは、フランス人のお友達が、フランスからお土産に持ってきて下さったもの。
日本ではあまり見かけませんが、ポムロールの傑作です。
数年前に初めて飲んだ時の印象が衝撃的で、以来ずっと記憶に残っていたので、いただいた時はびっくりしました。
こちらも、今日開けるのがとても楽しみでした。


今日は、2本のワインを同時に開けて、同時に飲み進めました。
こうやって飲むと、双方の違いがはっきりわかって面白い。
どちらも、状態は最高で、色、香り、味わい、喉越し、余韻共に素晴らしく、甲乙つけがたいものがありました。
けれど、私は果実味がより豊かだったOpus Oneに軍配って感じだったかな。



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ついでに、もう1本開けてみました。
こちらも1995年のポムロールです。
Ch.Bourgneuf(ブルヌフ)という名前を聞くのは初めてでしたが、半額セールで1本4千円で売られていたので、物は試しに買ってみました。

たまたまPetit Villgeと同じポムロール村のワインでしたので、同じヴィンテージ、同じ村のワインを飲み比べたことになります。
これまた面白い体験。
もちろん、Petit Villageに比べると、若干インパクトには欠けますけれど、いやこれ、悪くないワインです。
良いヴィンテージのワインというのは、やはりそれなりに仕上がるのですね~。
ということで、早速追加で注文してしまいました。

人の一生と同じように、ワインにも歴史があり、それぞれのストーリーがあります。
自分の想い出と同じ時間が流れたワインを味わえるなんて、とてもロマンチックなことですよね。
皆様もぜひ、人生の節目に、良きワインを選び、過ぎ去りし時間に思いを馳せながら、その味わいを楽しんで下さい。
by mt_sophia | 2006-06-07 15:29 | 美味しいワイン | Trackback | Comments(0)

食べること飲むこと作ること大好き。日々の「美味しい」をお届けします。


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