東北

フランスから写真家の友人が来日。
某国際機関からの依頼で、被災地を何箇所か廻るとのこと。
当初は、前夜に東京で会うだけの予定だったのですが、ちょうど夫が日曜日に福島で仕事が入ったのと、他にも色々事情が重なったりして、結局私たちも週末だけ同行することになりました。

新幹線で仙台まで行き、そこでレンタカーをピックアップ。
そのまま東北道で一ノ関(岩手県)まで行き、気仙沼へ。
途中には、2ヶ月前にこの地方が未曾有の大地震に襲われたとは、とても想像できないほどののどかな風景が広がります。
しかし、気仙沼の港地区に近づくにつれ、様相は一変。
全員が言葉を失いました。
テレビや新聞などで、何度も見ているはずなのに…いざ現実を目の当たりにすると、あまりの惨状にただただ呆然とするばかり。
お鍋、歯ブラシ、手帳、テレビのリモコン、スプーン、ひげそり、教科書、クリーニングから戻ってきたばかりのお洋服…
ここにあったであろうごく当たり前の日常が、一瞬にして…
(何枚か画像に収めましたが、掲載は控えます)

フランス人の仕事が終わるのを待って、気仙沼を後にし、今度は南下。
夜は、塩釜に宿泊することにしました。
塩釜は、「1平方キロあたりのお寿司屋さんの数が日本一」といわれるほどのお寿司の街だそうで、もちろんここも地震の被害が大きかった地区ですが、いくつかのお寿司屋さんは、すでに営業を再開し始めているとのこと。
これはぜひとも伺わねばと、この夜はこちらのお店にてお夕食をいただきました。


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「すし哲」、仙台にも支店を持つ人気のお寿司屋さん。
三陸の海の幸と、宮城のササニシキのコラボレーション、塩釜が誇る職人技です。
塩釜には、普段は行列が出来るほどのお店がいくつもあるそうですが、今はまだ、歩いている人も少なく、静まり返っていました。
でも、お寿司屋さんは、お店を開けて待っていてくれているので、やっぱりどんどん行ってあげることが、街の復興に繋がります。
1日も早く、このお寿司の街に、多くの人々が戻ってきますように。


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翌朝はホテルでシンプルな和朝食をいただき、夫はそのまま仕事へ。
私達(私とマピズとジョンくん)は、まだ少し時間があったので、フランス人に付き合って、松島~東松島~石巻へ行きました。
そこで彼らとはお別れ。(彼らはそのまま北上し、あと1週間ほど東北に滞在します)
私達は、仙台まで戻り、そこから新幹線で福島へ向かいました。
福島には、古くからの友人レジス(こちらも半分フランス人)がおり、ランチは、彼のお宅で美味しい手料理をご馳走になりました。
ジョンくんも、ここの子供達と遊ぶことをとても楽しみにしていたので、大喜び!
広いお庭を走り廻っていました。

途中からは、別の友人家族も合流。
こちらは、東京で知り合った友人ですが、現在は郡山在住。
わざわざ会いに来てくれました。
帰りは、彼らが郡山まで車で連れて行ってくれて、ここで仕事が終わった夫と合流、無事帰京となりました。

ご存知の通り、福島は、現在深刻な状況にさらされています。
目に見えない恐怖との戦いに、不安と緊張が解けない毎日を送っているだろう彼らに、何と言葉をかけるべきか、会う前は少し緊張していたのですが、心配かけまいと私を気遣ってくれているのか、笑顔も、つまらないジョークも(笑)、いつもと変わらずで、逆にこちらが救われる思いでした。
会いに行って良かった!
今後も、彼らのために出来ることを、引き続き考え、実行していきたいと思っています。
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Commented by yoshi pooh at 2011-05-17 18:49 x
お疲れさまでした。

「お店を開けて待っていてくれているので、やっぱりどんどん行ってあげることが、街の復興に繋がります。」まさにその通りだと思います。

行きつけの金多楼寿司さんの二代目は毎週宮城や岩手まで物資を運び行ってるうです。行きつけ(?)のガールズバーのお姉ちゃんたちも毎月ボランティアで現地まで行ってるそうです。
せめてもの救いはこれをきっかけとして若者たちの間で意識改革がなされつつあることでしょうか。
Commented by しーちゃん at 2011-05-17 21:19 x
ソフィアさん、ご無沙汰しておりますが、お変わりございませんか?
東北へ行かれたのですね?
私も友人が釜石におりまして、未だに避難所生活をしております。
物資を定期的に送ることだけで、他に何もしてあげることができず、遠いのでお手伝いにも行けず、普通に生活していることに罪悪感さえ感じます。

ただ、ひたすら心で応援するだけです…。
Commented by mt_sophia at 2011-05-18 10:51
◆yoshi-poohさん◆
当初はあまり気が進まなかったのですが(現地で何かお手伝い活動をするわけではないので)、今は行って良かったと思っています。現状を少しでも目の当たりにすることにより、今回のことについて、より具体的に考えられるようになりました。
復興活動の妨げになるような行動は論外ですが、お邪魔にならない程度であれば、機会があれば、現地に足を運び、「何が起こったのか」を自分の目で確かめることは、意義のあることだと思います。
地球上のありとあらゆる国と地域を見てきた写真家の友人が、「これほど悲しい風景を見たことがない」と言ってました。
Commented by mt_sophia at 2011-05-18 11:15
◆しーちゃん◆
こんにちわ!ご無沙汰しています。釜石のお友達、本当に心配ですね。でもしーちゃんの思いは、お友達に届いていると思います。

地震の翌週、高松と直島に行ったんですよ。
あの頃は東京も相当なショック状態で、私もずいぶんとストレスフルな日々を送っていましたが、いつもと変わらぬのどかな瀬戸内海の風景(とbambiさん)に、「同じ日本に、まだこんなに平和なところがあるんだ」と、何だかとても救われました。
普段通りの生活を続けるしーちゃんは、きっとお友達にとって、心のよりどころだと思いますよ。
Commented by r-oya at 2011-05-18 11:55 x
行ってきて、よかったですね~ご友人たちともお会いできて、ホッとなさったことでしょう。
被災しなかったわたしたちのできることは、経済活動を止めないことと思っているので、
いつも通り、旅行も、ゴルフも、やっています。
先日のコンペでは、パーティフィと罰金を義損金にまわしました。
今月末は、岩手の内陸~宮城仙台の旅行を計画しています。
Commented by mt_sophia at 2011-05-19 19:15
◆r-oyaさん◆
そうですね。行く前は色々考えてましたが、行って良かったです。
r-oyaさんの経済活動は、かなり効果があると思いますので、これからもがしがし続けて下さい。
観光地に観光客がいなくなってしまったら大変なことです。
Commented at 2011-05-20 23:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mt_sophia at 2011-05-22 22:51
◆しーちゃん◆
ありがとうございます!次回は必ずご連絡させていただきますね。
bambiさんもお会いしたいと言ってましたので、彼女にもご連絡先教えても良いでしょうか?
Commented at 2011-05-26 21:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mt_sophia at 2011-05-27 08:38
◆しーちゃん◆
ありがとうございます!
by mt_sophia | 2011-05-16 12:37 | 美味しい旅・風景 | Trackback | Comments(10)

食べること飲むこと作ること大好き。日々の「美味しい」をお届けします。


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